モンブラン マイスター・シュテュック146について
モンブランは高級筆記具のブランドです。
最近では、腕時計や皮革製品も販売しています。
万年筆にそれほど詳しくない人でも、モンブランの名前は知っていますね。
会社の同僚でも、万年筆には興味を持っていないのに、モンブランのマイスター・シュテュックのボールペンを使っている人が何人かいます。
それくらい知名度が高いですね。
数年前に高級ブランドの仲間入りをして、サポートの質が悪くなったとの評判を聞きます。
しかし、それでも『モンブラン』ですね。
フラッグシップモデルはマイスター・シュテュック149でしょう。
今回は、その1つ小さいモデルの146をご紹介します。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2019/08/Montbranc01-1-1024x768.jpg)
購入動機
この万年筆は、25年くらい前に購入しました。
ぼくが初めて購入した高級万年筆です。
それよりも前、中学校に入学した時に、両親から万年筆を買ってもらいました。
パイロットのショートタイプの万年筆、エリート(Elite)です。
当時、定価が5,000円だったと記憶しています。
まだ消費税もなかった頃ですね。
しかし、万年筆の使い勝手に慣れることはなく、あまり使用することはありませんでした。
社会人になり、何かの雑誌でモンブランの万年筆特集のページを読んで、この146を購入。
その頃はインターネットなどなかったため、情報入手する方法がなく、銀座の百貨店で購入しました。
はっきりとは覚えていないのですが、定価で6万円を超えていたはずです。
今思うと、社会人2年目でよく買ったなと思います。
現在は、マイスター・シュテュック146 ル・グランの定価は71,000円くらいです。
デザイン
見た目ですが、いわゆる仏壇系の色の組み合わせですね。ぼくはこのお尻の少し尖った丸みが好きです。
バランス型という、先端が丸みを帯びたデザインの万年筆の典型的なスタイルです。
ニブは全体が金色です。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2019/08/Montbranc02-1024x768.jpg)
ぼくが購入した翌年に、マイスター・シュテュック シリーズのニブは、金色と銀色のバイカラーに変更になったと記憶しています。
バイカラーの方が、高級感があって良いと思います。
いつの頃からか、ニブの根元が少し黄ばんでしまいました。
ちゃんと磨けば直るのかもしれませんが、この黄ばみも年季の入った味だと思って、磨いていません。
書き味
ニブは14金で、やわらかめに感じます。筆圧が低いぼくでも、書いているとたまに線が太くなったりします。
海外の万年筆は、総じてインクフローが良い傾向にあるように感じます。
乾きにくいインクを使用する場合には注意が必要ですね。
字幅を何で購入したのか、はっきりと覚えていません。
おそらくFの細字なのかなと思います。
国産万年筆のM(中字)くらいの線幅になります。
ただし、インクフローが良いので、国産のMよりも字幅が太く感じます。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2020/07/Write146.jpg)
インクフローは良好です。ごくまれに、手で文字をこすってしまい、ノートを汚すことがあります。
セミナーなどを受講していて、キャップを外したままで数分放置し、何かを書き留める。
そしてまた放置する。
こんなことを繰り返しても、インクフローが良いからなのでしょうか、ペン先が乾いて字がかすれるということはほぼありません。
持った感じは、ぼくには丁度良い大きさです。
ぼくは男性ですが、手が小さめです。
首軸の太さは、細くもなく、太くもなく、ほんとうに丁度良い太さです。
首軸が細すぎると指先に力が入ってしまいます。反対に太すぎると力が入らなくて、筆記時に安定感がなくなってしまいます。
この太さはぼくに丁度良い、快適な書き心地を提供してくれます。
ぼくはキャップをお尻につけずに使用します。なのでバランスが悪いとか、そういった感覚はないです。
購入当時、会社で使用していたのですが、線幅が太くノートの罫線に合わず、使いにくくてしばらくして使用しなくなりました。
その後も、時々思い出してインクを入れて使ってみたりを繰り返しました。
今思うと、ノートの紙質も良くなかったのではないかと思います。すぐにインクが滲んでしまっていた記憶があるためです。
今販売されているノートには、万年筆用のものもあり、恵まれた環境かなと思います。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2019/08/Montbranc03-1024x768.jpg)
使用していて気になる点があります。
ニブがささっている首軸にインクが付着することです。
もしかしたらぼくの個体だけなのかもしれませんが、使用していてたまに指先がインクで汚れます。
インクを吸入した後、きれいに拭ってから使用しても、気づくとインクが付着しています。
キャップの中が汚れているのかもしれないと思い、キャップを洗浄してみましたが、同じ現象を繰り返します。
みなさんの146はいかがですか?教えて頂けるとすっきりします。
総評
ペリカンの方が価格が安いモデルも多く、色合いも華やかなものもあり、買いやすいと思います。
ただ、モンブランはやはりモンブラン。
万年筆が好きな方なら、1本は保有しても良いのではと思える1本です。
持っているだけでステータスを感じさせ、仕事ができる人に見えるのではないでしょうか。
モンブランの万年筆の中でも、マイスター・シュテュックには歴史があります。
ぼくが好きな『太陽がいっぱい』という、アラン・ドロン主演の映画にも、このマイスター・シュテュックが登場します。149より少し小さく見えたので、勝手に146なのだろうと思っています。
古くからそのデザインに大きな変更はありません。
ぼくの手は、男性の中では小さいほうで、全長で17センチくらいです。
女性の手でも同じくらいの方が多いでしょう。
その中でも、149だと持ち歩いて使用するには大きいように感じました。
その点、146は小さすぎず、大きすぎず、調度良いサイズ感だと思います。
ジャケットの内ポケットに忍ばせたり、ペンケースに入れて持ち歩くのに良いですね。
普段から持ち歩いて使用することをお勧めします。
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MONTBLANC マイスターシュテュック ル・グラン146 万年筆
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