アニエス・ベーの万年筆について
MonoMaxという雑貨などを紹介する雑誌の、2015年10月号の付録として、このアニエスベーの万年筆が付いてきました。
購入動機
書店で雑誌コーナーを見ていて、付録で万年筆がついているとほぼ購入していました。
当時、万年筆が大好きで、高価なものから安価なものまで、いろいろと購入していました。
アニエスベーの万年筆が付録としてついて、MonoMaxの2015年10月号は780円でした。
ノベルティレベルのつくりだとしても万年筆がついてくるにしては、安かったと思います。
デザイン
両端が丸みを帯びたバランス型の万年筆です。
紺色がベース色となった万年筆で、あまり目立ちませんが、縞模様が入っています。
他に、シルバーのペイントでロゴなどが入っています。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2020/07/agnisb02.jpg)
キャップは嵌合式です。
硬すぎず、柔らかすぎず、気持ちよく開け閉めできます。
クリップなどの金属部分は銀色です。派手さはありません。
大きさは、モンブランのマイスターシュテュック146に近いのかなと思います。
ニブはスチール製で、刻印などいっさいありません。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2020/07/agnisb03.jpg)
ニブは中字です。国内メーカーの中字と同じくらいの字幅になります。
長年使用していて残念なのは、キャップ先端部分と、首軸部分の素材が劣化してきています。
ツルツルだった表面がなぜか、ザラザラになっていました。
あとは、ニブが抜けやすくなってしまいました。
カートリッジやコンバーターをさす際に、首軸からペン芯が抜けそうになります。
抜けそうになるたびにぎゅうっと押し込み、使用しています。
書き味
中字のスチールニブですが、インクフローが良好で書きやすいです。
インクフローも字幅も、ぼくの好みです。
インクフローがよいので、カリカリした感じはまったくありません。
日常使いに適した万年筆です。
まれに、表面が粗い紙に筆記するとインクがにじむことがあります。
これはどの万年筆でも同じ現象が起きると思います。
仕方ないでしょう。
こういう万年筆に出会うと、価格ではないんだなぁと思います。
高価でも安価でも、自分の使いやすい万年筆が一番良いなと。
総評
これは長く使いたい万年筆です。
![](https://hokkori-bungu.com/wp-content/uploads/2020/07/agnisb01.jpg)
ぼくにとって書き味がよいのは当然なのですが、見た目もシックでおしゃれに見えます。
しかし、もうほぼ購入はできないでしょう。残念でなりません。
780円で雑誌が売られていたら購入してしまうかもしれませんが、プレミア価格がついたものは購入しません。
ネットで検索したところ、3,000円ほどで販売されていました。
なんか残念な気持ちになってしまいます。
今持っている1本を、大切に使いたいと思います。