デルタ ドルチェビータ ミディアム オリジナルについて
デルタ社はイタリアの筆記具メーカーでした。
2017年7月に長期休業を発表。その後、2018年2月に廃業を発表しました。
ドルチェビータは、デルタ社のラインナップの中でも最も有名なシリーズだと思います。
レジンを使用した鮮やかなオレンジ色の軸が印象的です。
他にも、ヴィンテージ・コレクションのシリーズにもきれいな色の万年筆があり、もし購入できるのなら欲しいなと思っています。
購入動機
2017年7月に購入しました。ちょうど、デルタ社の長期休業が発表になった直後です。
以前からこの鮮やかなオレンジ色の万年筆の存在は知っていました。
オレンジ色が好きで、ずうっと欲しいなと思っていたのですが、高価なため購入に二の足を踏んでいました。
定価で8万円もするのです。
夏休み休暇を取得した7月のある日、東京駅近くの丸の内で、入店したショップで、ドルチェビータのセールをしているのに遭遇しました。
なんと半額のセールでした。それでも4万円です。しばらく店内をうろうろ歩いた末、購入はあきらめてショップを出ました。
その後、銀座をぶらぶらしていたのですが、やはりこんなチャンスは二度とないだろうと思い、丸の内のショップに戻って購入しました。
デザイン
ベスト型の万年筆です。
黒色とオレンジ色のコントラストがきれいです。シャープなデザインのようで、しかしオレンジ色がソフトに見せます。
クリップの部分はシルバー素材でできているのか、少し黒ずんでいます。
ネットで検索した画像でも同様に黒っぽくなっているので、そういうものなのでしょう。
全体的に太い万年筆です。
モンブランのマイスター・シュテュック146。パーカーのデュオフォールド・センテニアルを所有していますが、それ以上に太い万年筆です。
首軸は太いの一言。太目が好きな僕にも太すぎます。146やデュオフォールドの太さが好きなので、これはちょっと太すぎに感じます。
書き味
ニブはEF(極細)を購入しました。国内メーカーのF(細字)くらいの字幅です。
海外万年筆の常で、インクフローが潤沢です。ヌラヌラと書けます。フローが多い分、筆記後のインクが乾きにくいです。
調整が必要なほどではないので、現状のまま使用しています。
筆記してみた感想ですが、やはり首軸がかなり太いです。
首軸が太いと力を入れずに文字を書けるのですが、この万年筆はぼくには少し太すぎます。理想はマイスターシュテュック146の太さなので、やはり太すぎます。
文字を書くときには集中しないと安定しません。
この太さに慣れることができれば、最高の万年筆になるでしょう。
総評
首軸の太さが気にならないの人ならお勧めします。
しかし太いのが苦手な人には、筆記時にストレスを感じるでしょう。
派手なオレンジ色が苦手な人には向かないですね。恥ずかしくて使用するのを躊躇するでしょう。
目立つのが好きな人には最高です。存在感が抜群です。使用しているとみんなが気づいて声をかけてくれます。
注意しなければならないのは、デルタ社が廃業してしまったことです。
故障した場合に、部品交換などは不可能となるでしょう。
ただ、今まで25年以上も万年筆を使用していて、部品交換が必要となった修理は、インクを抜かずに放置していた万年筆のニブが腐食して交換したくらいです。
きちんと手入れしていれば、問題なく長い期間使用できるのではないでしょうか。
もしかしたら、レジンの軸に亀裂が入るかもしれませんが、それは仕方ないとあきらめるしかないと考えています。
デルタ社は廃業となりましたが、関係者がレオナルドという万年筆のメーカーを立ち上げたようですね。
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