セーラー万年筆 クリアーキャンディについて
購入したのは2015年頃です。
2016年に製造停止になり、新しい商品は販売されなくなりました。
もともとは1976年にキャンディ万年筆として製造販売が始まったもので、
一時は製造してしなかったようですが、2011年に復刻版のクリアーキャンディとして製造販売を再開したそうです。
2000年代でも、1976年に制作された金型を使用して製造していたそうですが、その金型が使用できなくなり、製造ができなくなったそうです。
購入動機
ぼくが最初にクリアーキャンディを購入したのは、2014年頃でした。
クリアーキャンディの存在は以前から知っていました。
プラスチックの素材と、カラフルな色合いがどうにも安っぽく見えてしまうように感じて、購入までに至りませんでした。
時々思い出しては、購入してみようかなと思ってはいたのですが、文具店で販売しているのを見ることがなく、しばらく購入する機会はありませんでした。
上野にあるTSUTAYAの文具コーナーにふらりと立ち寄った際に、ペン立てに刺さっているクリアーキャンディを発見しました。
当時、価格は少し割引になっていました。
物は試しにと思い、1本買ってみたのがこれです。
デザイン
キャップは回転式です。
インクはカートリッジ式で、コンバーターも使用可能です。
ニブ以外のパーツは、すべてプラスチックでできています。
回転式のキャップを強く締めすぎると、すぐに割れてしまうのではないかと心配になります。
ニブはガチガチのスチールです。
字幅は中細しかありません。
書き味
購入後帰宅して、すぐにカートリッジを装填しました。
書き始めはインクフローが渋く、スチールのニブとも相まって、ガチガチの書き味です。
裁縫用の針で紙の上を引っ掻いているような感触でした。
定価が1,000円、割引されていて800円ほどで購入しましたが、えらいものを購入してしまったなと、最初は後悔しました。
ところが、しばらく使用している間に、インクフローが良くなってきたのです。
インクフローは良くなりすぎることもなく、丁度良い状態になりました。
※セーラー万年筆のホームページでは、定価が1,050円になっています。消費税5%が追加されて1,050円なのか、確認できていません。
インクフローの変化は、使用者の筆圧も関係しているのかもしれません。
たった1,000円の、プラスチック素材の万年筆ですが、大好きな1本になりました。
インクフローは良くなっても、カリカリした筆記感は残っています。
インクフローたっぷりでサラサラと書きたい人には向かないでしょう。
2016年6月頃に、製造停止を知り、何本か追加で購入しました。
ぼくは回転式のキャップが好きではないので、勘合式だったらなお良かったのにと思います。
総評
もし今、販売が継続されていたら、追加で購入してしまうでしょう。
黒と金色の万年筆が多い中で、ポップなカラーの万年筆は新鮮に見えます。
価格も安いので、手荒にあつかっても気になりません。
見つけたら買いの商品だと思います。